2011年4月27日水曜日

あの東日本大震災で「声かけ確認」はなされたか?

自治会では3年前に「災害時声かけシステム」をつくり、毎年更新してきました。
あらかじめ「声かけ希望者」と「声かけ者」を登録し、震度5以上の大震災に備える制度です。
高年齢の方、一人暮らしの方を中心に80余名の方が登録されていました。
さて、3月11日の東日本大震災がこの制度のはじめての実践の場となりました。
「声かけ希望者」のうち50名以上の方に電話をして、地震後の「声かけ確認」の有無を聞いたところ、約72%の方が「声かけ確認」をしていただいたとの答えでしたが、残り28%の方にはなされなかったとのことでした。
「声かけ確認」がなかった原因についても調べましたが、それは声かけをする側とされる側の、普段からの関係の濃さにあります。
今後、「災害時声かけシステム」をより完璧なものにしていくためには、災害に弱い方々を中心に、近隣同士の関係をより親密にしていく必要があります。そして、このシステムを災害時のみならず、「常時声かけシステム」に発展させることが、この度の震災の教訓でした。
なお、その後、登録者数は増えて、100名を超えております。